皆が大好き貸金業批判

毎日新聞の社説です。
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貸金業規制　金利下げを遅らせるな

　改正貸金業法の完全施行先送り論が、貸金業界や政界などで台頭している。名目は、民間金融機関による中堅・中小企業などに対する貸し渋りへの対応や、審査の厳格化などで借りにくくなっている個人への配慮とされている。金利規制自体に問題があるとの議論も一部にはある。
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　なんともアンチ貸金業が食い付きそうな記事ですね・・・。貸金業者を批判していれば、世間の賛同が得られると思っているのでしょう。

まぁ書きたければ書いてればいいけど、一部事実誤認があるんでその辺りだけ指摘しておきましょうか。

多重債務問題に着目しても、５社以上から借りている人は、全国信用情報センター連合会のまとめによると、０７年２月の１７６万人が０９年２月には７４万人に減少している。１人当たりの借入残高も減少している。

　とありますが、その要因として過払い返還請求にて多重債務状態を脱したケースがあります。まぁこれはある意味目的に沿った結果なのでよしとしましょう。

　でもね、大多数については貸金業者の倒産・廃業・事業停止が影響しているんですよ。

　あのさ、全情連のデータを元に件数残高が減ったと言っているけど、上記の倒産・廃業・事業停止した貸金業者のデータはそっくり抜け落ちます。

　つまりまだ借入残高が残っていて毎月返済があったとしても、全情連では把握できないのです。借入７件の人が居たとして、そのうち貸金業者４社が倒産・廃業した場合、全情連のデータには借入件数３件と表示されます。おわかりかな？

　この２年間でどれだけの貸金業者が退場したと思っているの？債権の引き取り手がいない現状、顧客の借り入れは闇の中へ消えて行き、表面上のデータは多重債務者の減少と映る。これが多重債務者減少のタネ明かし。

　それから・・・「ヤミ金融業者は警察と行政が連携し、厳しく取り締まるべきで、金融規制とは別に考えることだ。」とも。

　はい、これも他人に責任をなすりつけですね、ヤミ金業者を増やす温床を作っておいて後は知らないとは何て無責任なんでしょう。これじゃぁ警察が可哀想です。

　ヤミ金対策は簡単ですよ、債務者も罰したらいいんです。麻薬だって、売春だってそうでしょ？同じです。犯罪者に積極的に加担したんだからその罪は同罪です。ヤミ金利用者は犯罪者です。これを定着させればいいんです！