category: 貸金業者の不祥事
DATE : 2006/10/01 (Sun)
DATE : 2006/10/01 (Sun)
消費者信用団体生命保険というのがある。
万が一債務者が亡くなったら、保険でその債務を返済するという仕組みだ。
私が勤務する会社は、団信に加盟していないので、上辺だけを見ればとても有意義なシステムだと感じた。
なぜならば、
借金は相続される
という事実が意外と認識されていないからである。
相続と言うと親が残した財産というイメージだが、借金もれっきとした財産(負の遺産)に該当し、金融会社は相続人へ督促にむかう。
借金の存在を知っていれば話は早いが、知らなかったときは最悪だ。
家族を亡くし落ち込んでいる所に、借金がありました ので相続人が払ってくださいと行くのである。そうなると大概は相続放棄の手続きをとり、債権が宙に浮き、めでたく貸し倒れ償却処理が可能になるのでる。
しかし団信に加盟していれば、保険会社から保険金が支払われ、めでたく債務は完済。何も知らない家族はそのまま何も知ることは無い。仏様も成仏できるだろう。
しかしここで問題になっているのが、
債務者が亡くなれば、楽々債権が回収できる
という仕組みだということだ。
それなので、一部業者が強引な取立を行い、債務者を死に追いやるのである。債権を回収すると言うことは、債務者の命を奪うと言うことだと思っている。初めはお客様の死に胸を苦しめるが、それが常習化してくると何も感じなくなるらしい。
当初の目的が、間違った方向に変わってしまっている。
それでは存在価値がない。
命を担保にされる事など、許してはいけない。
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